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「ついにホームページが完成した!」
時間と情熱を注いで作り上げた、あなただけのホームページ。その感動はひとしおでしょう。しかし多くの人が公開後すぐに、ある厳しい現実に直面します。
「誰もホームページを見に来てくれない...」
そう、どれだけ素晴らしいホームページを作っても、誰にも見てもらえなければ砂漠の真ん中にポツンと存在するお店と同じです。つまり存在しないこととなんら変わりはありません。
そこで登場するのが、「SEO対策」です。
「SEO」と聞くと、「なんだか専門用語だらけで難しそう...」、「自分には縁のない、専門家がやることでしょ?」と、身構えてしまう人も多いかもしれません。
ご安心ください。
この記事は、そんなSEOに対する苦手意識を払拭するための「はじめの一歩」です。難しい専門知識や複雑なテクニックは、今は一旦置いておきましょう。
今回はホームページを公開したばかりのあなたが、まず最低限これだけはやっておくべき「SEOの基本の"キ"」に絞って、徹底的にわかりやすく解説します。
この記事を読めば、Googleなどの検索エンジンからあなたのホームページを見つけてもらうための「正しい育て方」が分かります。
さあ、あなたのホームページを、たくさんの人に見つけてもらえる人気サイトへと育てていきましょう!
第1章: そもそもSEOって何?Googleの気持ちになって考えよう
SEOとは、「Search Engine Optimization」の略で、日本語では「検索エンジン最適化」と訳されます。
...と言われても、ピンと来ませんよね。
もっと簡単に言えば、
「GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、あるキーワードが検索されたときに、あなたのホームページを出来るだけ上位に表示させるための工夫」
のことです。
たとえばあなたが渋谷で美味しいラーメン屋を探しているとき、スマホで「渋谷 ラーメン おすすめ」と検索して行きたいお店を探すとします。
このとき、検索結果の1ページ目に表示されているお店と、5ページ目に表示されるお店、どちらをクリックしますか?
ほとんどの人が1ページ目、それもより上の方に表示されたサイトを見るはずです。
このように検索結果の上位に表示されることは、あなたのビジネスにとって計り知れない価値があるのです。
Googleは「超優秀な図書館の司書」
SEO対策を理解する上で最も重要なのは、「Googleの気持ちになって考える」ことです。
Googleの使命は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」です。
検索エンジンとしてのGoogleを、世界一優秀な図書館の司書に例えてみましょう。
利用者が「〇〇についての本を探しています」と司書に尋ねたとき、司書の仕事は膨大な蔵書の中から、その人の質問に対して最も的確で、最も信頼でき、最も分かりやすい本を探し出して提供することです。
このとき、司書(Google)は、どんな本(ホームページ)を高く評価し、利用者に推薦するでしょうか?
質問の答えが、的確に書かれている本(専門性と関連性)
情報が正確で、多くの人から支持されている本(信頼性と権威性)
目次や見出しが整理されていて、読みやすい本(利便性とわかりやすさ)
SEO対策とは、決してGoogleを「騙す」ためのテクニックではありません。
この超優秀な司書であるGoogleに、「私のホームページは利用者にとってこんなに価値のある、素晴らしいサイトなんですよ!」と、正しく理解してもらい、評価してもらうためのコミュニケーション術なのです。
「Googleに好かれる」とは、言い換えれば
「検索ユーザーにとって、とことん親切で価値のあるサイトを作る」
ことに他なりません。
この大原則を、常に心に留めておいてください。
第2章: SEO対策の心臓部!「キーワード選定」の考え方
「Googleの気持ちは分かった。じゃあ、具体的に何をすればいいの?」
その答えの第一歩が、「キーワード選定」です。
キーワードとは、先ほどの例でいうと「渋谷 ラーメン おすすめ」のような、ユーザーが実際に検索窓に打ち込む言葉のことです。
あなたのホームページが、どんなキーワードで検索されたときに上位に表示されたいかを考える、SEO対策の心臓部とも言える非常に重要なプロセスです。
なぜなら見込み客が使わないキーワードで上位表示されても、意味がないからです。
たとえば、あなたが高級腕時計を販売しているのに、「安い 腕時計」というキーワードで集客をしても、あなたのお店での購入には繋がりませんよね。
「ビッグキーワード」と「ロングテールキーワード」
キーワードには、大きく分けて2つの種類があります。
• 検索される回数が非常に多い
• 競合が非常に多く、上位表示の難易度が極めて高い
• 検索意図が曖昧
• 2語、3語以上の組み合わせ
• 検索回数は少ない
• 競合が少なく、上位表示を狙いやすい
• 検索意図が具体的で、成果に繋がりやすい
ホームページ制作を始めたばかりの初心者が、いきなりビッグキーワードで大企業や有名サイトと戦うのは、竹槍で戦車に挑むようなものです。
私たちが狙うべきは、ずばり
「ロングテールキーワード」です。
一つひとつの検索回数は少なくても、こうした具体的なキーワードをコツコツと拾っていくことで、結果的に多くの見込み客を集めることができるのです。
ロングテールキーワードの見つけ方・考え方
では、どうやってロングテールキーワードを見つければ良いのでしょうか。
基本は、「あなたの見込み客になりきって考える」ことです。
お客様の「悩み」や「質問」を書き出す:
あなたのサービスを必要とする人は、どんなことで困っているでしょうか?どんな疑問を持っているでしょうか?
(例:リフォーム会社の場合)
「キッチンのリフォームって、いくらくらいかかるんだろう?」
「信頼できる業者って、どうやって探せばいいの?」
「小さな工事でも頼めるのかな?」
「悩み」を検索キーワードに変換する:
書き出した悩みを、実際の検索キーワードに変換してみます。
(例)
「キッチンリフォーム 費用 相場」
「リフォーム業者 選び方 〇〇市」
「小規模リフォーム 対応」
便利ツールを活用する:
自分の頭で考えるだけでなく、便利なツールも活用しましょう。
Googleの検索窓にキーワード(例:「リフォーム」)を打ち込むと、自動的に候補が表示されます。これらは、実際に多くの人が検索しているキーワードの組み合わせです。
検索結果ページの一番下に表示される「関連性の高い検索」も、キーワードのヒントの宝庫です。
無料で使えるキーワードリサーチツールです。あるキーワードに関連する様々なキーワードを、大量にリストアップしてくれます。まずはここから始めてみるのがおすすめです。
まずは、あなたのビジネスに関連するロングテールキーワードを、
最低でも10個見つけることを目標にしてみましょう。
このリストが、今後のコンテンツ作成の設計図になります。
第3章: これだけは設定しよう!内部対策の3つの基本
戦うべきキーワードが決まったら、次はそのキーワードをあなたのホームページの各ページに正しく設定していく作業です。
これは、司書(Google)に「このページは、〇〇というテーマについて書かれた本ですよ」と、本のタイトルや目次を正しく伝えてあげるイメージです。
ここでは、最低限設定すべき3つの重要な要素をご紹介します。WordPressを使っていればいずれも簡単に設定が可能です。
1. titleタグ(ページのタイトル)
titleタグは、そのページの
最も重要な「大見出し」です。
検索結果ではクリックできる青い文字として表示され、ブラウザのタブにも表示されます。
Googleはこのtitleタグを最重要視して、ページの内容を判断します。ユーザーもこのタイトルを見て、そのページをクリックするかどうかを決めます。
• 狙っているキーワードを必ず含める
特に、前半に含めると効果的です。
• クリックしたくなるような魅力的な言葉を入れる
(例:「〜のコツ」「〜とは?」「徹底解説」)
• 長すぎないようにする
スマートフォンでの表示も考慮し、30文字程度に収めるのが理想です。長すぎると、末尾が「...」と省略されてしまいます。
• 各ページで必ず異なる固有のタイトルをつける
全ページ同じタイトルは絶対にNGです。
【初心者向け】キッチンリフォームの費用相場と業者の選び方|〇〇リフォーム
トップページ|株式会社〇〇
2. meta description(ページの説明文)
meta description(メタディスクリプション)は、
検索結果のタイトルの下に表示される、
そのページの要約・説明文です。
直接的なランキングへの影響は低いとされていますが、ユーザーのクリック率に大きく影響します。
どんなに上位に表示されてもクリックされなければ意味がありません。ここは、あなたのページの魅力を伝える「宣伝文」だと考えましょう。
• 狙っているキーワードを自然な形で含める
• ページの内容を分かりやすく要約する
• 読者が「この記事を読めば、悩みが解決しそうだ」と思えるメリットを提示する
• 文字数は120文字程度が目安
3. hタグ(見出し)
hタグは、
ページ内の文章の「見出し」です。
<h1>が大見出し、<h2>が中見出し、<h3>が小見出し...というように、階層構造になっています。
適切に見出しを使うことで、読者は文章の構造を瞬時に理解でき、内容が読みやすくなります。そして、これはGoogleにとっても同様です。
Googleはhタグを見ることで、「このページは、どんなトピックについて、どんな順番で構成されているのか」を正確に把握します。
• <h1>はそのページの主題を表す大見出しとし、1ページに1つだけ使う
(通常、ページのタイトルが自動的に<h1>になります)
• <h2>, <h3>...と文章の構造に合わせて、順番通りに正しく使う
• 見出しにも関連するキーワードを不自然にならない程度に含める
これら3つの設定は、SEOの基本中の基本です。
新しいページを作成したら、必ず設定するクセをつけましょう。
第4章: 作って終わりじゃない!Googleに愛されるサイトを「育てる」ために
SEO対策は一度設定したら終わり、というものではありません。
むしろ、公開してからが本当のスタートです。Googleに継続的に愛される、強いホームページへと「育てていく」という視点が欠かせません。
最後に、サイトを育てていく上で重要な4つの心構えをご紹介します。
コンテンツ・イズ・キング(質の高い記事を増やす)
結局のところ、最も強力なSEO対策は、ユーザーの検索意図に完璧に応える、質の高いコンテンツ(ブログ記事など)を、あなたのサイトに増やしていくことです。第2章で選定したキーワードを基に、一つひとつ丁寧な記事を作成し、サイトの専門性を高めていきましょう。
定期的な情報更新
何年も情報が更新されていないサイトと、常に新しい情報が発信されているサイト、どちらが信頼できますか?Googleも同じように考えています。ブログの更新や新しい事例の追加など、定期的にサイトを動かすことで「このサイトはアクティブに運営されている」と認識され、評価が安定します。
スマートフォン対応(モバイルフレンドリー)
今や、インターネットの閲覧はスマートフォンが主流です。Googleもサイトの評価をスマホ版の表示を基準に行う「モバイルファーストインデックス」を完全導入しています。
スマホで見たときに、文字が小さすぎたり、ボタンが押しにくかったりするサイトは、評価が大きく下がってしまいます。レスポンシブデザインなど、スマホ表示への対応は必須です。
内部リンクでサイトを繋ぐ
新しい記事を書いたら、関連する過去の記事へリンクを貼りましょう。たとえばキッチンのリフォーム記事から、お風呂のリフォーム記事へリンクを貼るなどです。
これによりユーザーはサイト内を回遊しやすくなり、滞在時間が延びます。また、Googleもサイト内のページの関連性を理解しやすくなり、サイト全体の評価向上に繋がります。
まとめ:SEOはユーザーへの「おもてなし」。まずは一歩から。
SEO対策の第一歩、いかがでしたでしょうか。
Googleはユーザーにとって価値のあるサイトが大好き
戦うべきは具体的でニッチな「ロングテールキーワード」
「タイトル」、「説明文」、「見出し」はページの基本設定として必ず行う
サイトは「育てる」もの。質の高いコンテンツを定期的に発信し続ける
一見やることが多くて大変だと感じたかもしれません。しかし、難しく考える必要はありません。
SEO対策の本質は、小手先のテクニックではなく、あなたのホームページを訪れてくれる未来のお客様への「おもてなし」の心です。
どうすればもっと分かりやすくなるだろうか?
どうすればもっと悩みを解決できるだろうか?
この気持ちを忘れずに、まずはこの記事で紹介した「第一歩」から始めてみてください。
キーワードを一つ決め、そのキーワードでブログ記事を一本書いてみる。そして、タイトルと見出しをしっかり設定してみる。
やがて、検索エンジンからあなたのサイトに最初の訪問者が訪れたとき、あなたはSEOの本当の楽しさと、大きなやりがいを感じるはずです。
ホームページ制作でお困りの方へ。
「SEOの基本は分かったけど、具体的にどんな記事を書けばいいか分からない」
「最初からSEOに強いホームページを制作してほしい」
など、集客に関するお悩みは尽きないものです。
私たち「ホームページドットコム」では、SEOを考慮したサイト設計から、成果に繋がるコンテンツ戦略のご提案まで、一貫してサポートいたします。
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