2025.07.17

ホームページ制作後の運用が成功の鍵!集客・改善のための5つのステップ

目次

時間と費用をかけてこだわりのホームページを制作した達成感は、何物にも代えがたいものでしょう。しかし、実は本当のスタートはここからです。多くの企業様が陥りがちなのが「ホームページは作って終わり」という思い込みです。

立派なホームページもただ存在するだけでは、広大なインターネットの海に浮かぶ無人島と同じ。誰にも見つけてもらえず、ビジネスの成果にもつながりません。

成功するホームページ制作の秘訣は、公開後の「運用」にこそ隠されています。

この記事ではなぜホームページ制作後の運用が重要なのかを解説するとともに、集客と改善を成功させるための具体的な「5つのステップ」を、初心者の方にも分かりやすく徹底的にご紹介します。

この記事を読み終える頃には、あなたのホームページを「ただの箱」から「利益を生み出す強力な営業マン」へと育てるための、具体的な道筋が見えているはずです。

なぜホームページ制作後の「運用」が成功の鍵なのか?

そもそも、なぜ手間ひまをかけてホームページを「運用」する必要があるのでしょうか。その理由は、大きく4つあります。

理由1:作っただけでは、誰も見てくれないから

想像してみてください。新しくお店をオープンしても看板も出さず、チラシも配らず、何の宣伝もしなければ、お客様が偶然通りかかるのを待つしかありません。

ホームページも全く同じです。

公開した直後のホームページは、Googleなどの検索エンジンにまだ十分に認識されていません。そのため、社名やサービス名で検索してもすぐには上位に表示されないことがほとんどです。

ユーザーにホームページを見つけてもらい、アクセスしてもらうためには、「ここに有益な情報がありますよ」と積極的にアピールし続ける「運用」という活動が不可欠なのです。

理由2:ユーザーのニーズと市場は常に変化するから

ビジネスを取り巻く環境は常に変化しています。お客様が求める情報、競合他社の動向、業界のトレンドは1年前、半年前、いえ、1ヶ月前と比べても同じではありません。

公開時に完璧だと思われたホームページも、時間が経つにつれて情報が古くなり、ユーザーのニーズとズレが生じてきます。

例えば、

  • 新しいサービスや商品が追加された
  • 料金体系が変更になった
  • お客様からよく聞かれる質問が増えた

こうした変化に対応し、常に最新で価値のある情報を提供し続けることで、ユーザーにとって「信頼できる情報源」であり続けることができます。

理由3:Googleの評価基準も進化し続けるから

Googleは、ユーザーにとって最も有益な検索結果を提供するため、年に何度も検索アルゴリズムのアップデートを行っています。つまり、検索順位を決めるルールが常に変化しているのです。

数年前に効果的だったSEO対策が、今では通用しない、あるいは逆効果になってしまうことさえあります。

近年のGoogleは特に、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)という指標を重視しています。これは、その情報がどれだけ専門的で、信頼できるものかという「質」を評価する考え方です。

定期的な情報の更新や、専門的なコンテンツの追加といった「運用」は、このE-E-A-Tを高め、Googleからの評価を維持・向上させる上で極めて重要になります。

理由4:「信頼できる企業」である証になるから

もしあなたが何かを調べようと訪れたサイトの最終更新日が「5年前」だったら、どう感じますか?

「この会社、今も活動しているのかな?」

「情報が古くて参考にならないな...」

このように、不安や不信感を抱いてしまうのではないでしょうか。

ホームページが定期的に更新され、新しい情報が発信されていることは、「この会社はきちんと活動している」、「お客様に有益な情報を届けようと努力している」という信頼の証となります。

この信頼感はお問い合わせや商品購入といった、ユーザーの最終的なアクションを後押しする重要な要素です。

ホームページを育てる!集客と改善のための5つのステップ

それでは、具体的に何をすればホームページを「育てる」ことができるのでしょうか。

ここでは、ホームページ運用における中心的な活動となる「5つのステップ」を、具体的なアクションプランと共に詳しく解説します。

1
コンテンツの定期的な更新と追加
2
アクセス解析で現状を正しく把握
3
継続的なSEO対策で検索順位を育てる
4
SNSやメールマガジンとの連携で集客経路を増やす
5
問い合わせにつながる導線の見直しと改善(CRO)

 

ステップ1:コンテンツの定期的な更新と追加

ホームページ運用の基本にして、最も重要なのがコンテンツの更新・追加です。新鮮で価値のある情報を発信し続けることで、ユーザーと検索エンジンの両方から評価されるサイトになります。

なぜコンテンツの更新が重要なのか

・SEO効果の向上

Googleは、活発に更新されているサイトを「ユーザーに有益な情報を提供し続けているサイト」と評価し、検索順位を上げる傾向があります。新しいコンテンツは新たなキーワードでの流入も期待できます。

・リピーターの獲得

一度訪れたユーザーが「このサイトには新しい情報がある」と感じれば、再訪してくれる可能性が高まります。リピーターは、やがてあなたのビジネスのファンになってくれる大切な存在です。

・専門性の証明

専門的な知見に基づいたブログ記事や事例紹介は、あなたの会社がその分野のプロフェッショナルであることをユーザーに示し、信頼感を醸成します。

具体的に何を更新・追加すればいいのか

① ブログ・コラムの執筆

お客様が抱えるであろう悩みや疑問に答える形で、専門知識を発信します。これは、ホームページ制作の知識がない潜在顧客にアプローチする上で非常に効果的です。

(例)

  • 「ホームページ制作の費用相場、料金の内訳を徹底解説」
  • 「初心者でもわかる!WordPressのメリット・デメリット」
  • 「集客できるホームページとできないホームページの違いとは?」
② 制作実績・導入事例の追加

制作実績は、あなたの会社のスキルと経験を証明する何よりの証拠です。どのような課題をどう解決し、どんな成果が出たのかを具体的に示すことで、未来のお客様は自社に置き換えて導入を検討しやすくなります。

③ お客様の声の掲載

実際にサービスを利用したお客様からの評価は、第三者による客観的な推薦状(社会的証明)となり、絶大な信頼性を生み出します。顔写真や企業名も掲載できれば、さらに信憑性が高まります。

④ よくある質問(FAQ)の拡充

お客様から頻繁に寄せられる質問とその回答をまとめておくことで、ユーザーは疑問を自己解決でき、満足度が向上します。また、問い合わせ対応の工数を削減できるというメリットもあります。

⑤ お知らせ・ニュースリリース

新サービスの開始、メディア掲載、イベント出展など企業の最新動向を伝えることで、活発に事業を行っていることをアピールできます。

更新頻度の目安は?

理想を言えば週に1〜2回ですが、重要なのは「継続すること」です。

まずは月に1〜2本のブログ記事更新からでも構いません。無理のない範囲で計画を立て、着実に実行していくことが成功への近道です。

 

ステップ2:アクセス解析で現状を正しく把握する

ただやみくもにコンテンツを更新するだけでは、非効率です。運用の成果を最大化するためには、「アクセス解析」を行い、データに基づいて現状を客観的に把握することが不可欠です。

アクセス解析の重要性

アクセス解析は、いわばホームページの「健康診断」です。

  • どれくらいの人が見に来てくれているのか?
  • どこからやって来たのか?
  • どのページが人気で、どのページが不人気なのか?
  • ユーザーはサイト内でどのように行動しているのか?

これらをデータで知ることで、感覚や思い込みではない、事実に基づいた改善策を立てることができます。

最低限見ておくべき指標

アクセス解析ツールには多くの指標がありますが、まずは以下の基本的な数値をチェックすることから始めましょう。

指標名 内容 見るべきポイント
ユーザー数 特定の期間内にサイトを訪れた人の数 サイトの人気度を測る基本的な指標。増減のトレンドを追う。
セッション数 サイトが訪問された回数(1人のユーザーが複数回訪問するとその都度カウント) ユーザーがどれだけ頻繁に訪れているかを示す。
ページビュー(PV)数 ページが閲覧された合計回数 どのページがどれだけ見られているか。人気のコンテンツがわかる。
流入チャネル ユーザーがどこから来たか(検索、SNS、広告、他サイトからのリンクなど) どの集客施策が効果的か、または強化すべきかがわかる。
平均セッション時間 1回の訪問あたりの平均滞在時間 時間が長いほど、コンテンツに興味を持って読まれている可能性が高い。
直帰率 ユーザーがサイトを訪れて、最初の1ページだけ見て離脱した割合 率が高いページは、ユーザーの期待と内容が合っていない可能性がある。
コンバージョン(CV)率 訪問者のうち、問い合わせや購入など「成果」に至った割合 サイトの最終的な目標達成度を測る最も重要な指標。

無料で使える必須ツール

📊 Google アナリティクス4 (GA4)

ユーザーの行動を詳細に分析できる、最も標準的な無料アクセス解析ツールです。

🔍 Google サーチコンソール

ユーザーがどのような検索キーワードでサイトにたどり着いたか、検索結果での表示回数やクリック率、Googleから見たサイトの問題点などを把握できる、SEO対策に必須の無料ツールです。

まずは月に一度、レポートを確認する習慣をつけましょう。

 

ステップ3:継続的なSEO対策で検索順位を育てる

SEO(検索エンジン最適化)は、ホームページ制作時に行うだけでは不十分です。市場やGoogleのアルゴリズムの変化に対応し、より多くのユーザーに検索から見つけてもらうために、継続的な対策が欠かせません。

SEOは一度やったら終わりではない

公開時に設定したキーワードで、永遠に上位表示され続ける保証はどこにもありません。競合サイトがより優れたコンテンツを公開すれば、順位は相対的に下がってしまいます。

アクセス解析の結果を見ながら、ユーザーの検索意図の変化に合わせてコンテンツを改善(リライト)したり、新たなキーワードを狙ったコンテンツを追加したりと、地道な努力を続けることで検索エンジンからの評価を「育てて」いくのです。

具体的な継続的SEO対策

✏️ ① コンテンツのリライト(加筆・修正)

アクセス解析の結果を見て「検索順位が低い・落ちてきた」、「情報が古くなっている」、「あまり読まれていない」といった記事は積極的にリライトしましょう。

  • 最新の情報にアップデートする
  • 不足している情報を追記する
  • 図や表を追加して分かりやすくする
  • タイトルや見出しを、よりユーザーの興味を引くものに変更する

リライトは、全く新しい記事を作成するよりも少ない労力で、大きな改善効果が期待できるコストパフォーマンスの高い施策です。

🎯 ② 新規コンテンツのキーワード戦略

新しいブログ記事などを作成する際は、必ず「どのキーワードで上位表示を狙うか」を意識しましょう。ユーザーがどんな言葉で検索するかを想像し、その答えとなるような質の高いコンテンツを提供することが、SEOの基本です。

🔗 ③ 内部リンクの最適化

サイト内の関連するページ同士をリンクでつなぐことを「内部リンク」と呼びます。例えば、「ホームページ制作の費用」に関する記事の中に、「制作期間」に関する記事へのリンクを貼る、といった具合です。

これにより、ユーザーはサイト内を回遊しやすくなり、滞在時間が延びます。また、Googleもサイト内の関連性を理解しやすくなり、サイト全体の評価向上につながります。

ステップ4:SNSやメールマガジンとの連携で集客経路を増やす

ホームページへの集客は、検索エンジンだけに頼る必要はありません。SNSやメールマガジンといったツールを連携させることで、より多角的な集客が可能になります。これを「クロスメディア戦略」と呼びます。

検索エンジンだけに頼らない「攻め」の集客

「待ち」の集客

検索エンジン

ユーザーが能動的に検索してたどり着く

「攻め」の集客

SNS・メルマガ

こちらから情報を届けに行く

これらのチャネルを組み合わせることで、まだあなたの会社を知らない潜在顧客にアプローチしたり、既存顧客との関係を深めたりすることができます。

SNSの活用法

X(旧Twitter)、Instagram、Facebookなど、自社のターゲット層が多く利用するSNSを活用します。

📢 ブログ更新のお知らせ

新しい記事を公開したらSNSでシェアし、ホームページへ誘導します。

💡 専門知識のショート版発信

ブログ記事の内容を要約したり、図解したりして投稿することで、手軽に専門性をアピールできます。

👥 会社の日常や人柄を発信

スタッフの様子や社内の雰囲気を伝えることで、親近感や信頼感を醸成します。

メールマガジンの活用法

お問い合わせや資料請求をしてくれたユーザーのメールアドレスは、貴重な資産です。メールマガジンを配信することで、見込み客との関係を継続的に構築(リードナーチャリング)できます。

📚 定期的なお役立ち情報の発信
🎯 セミナーやキャンペーンの限定案内
🆕 新サービスのお知らせ

すぐに顧客にならなかったとしても、有益な情報を届け続けることで、いざという時に「あそこに相談してみよう」と思い出してもらえる可能性が高まります。

 

ステップ5:問い合わせにつながる導線の見直しと改善(CRO)

せっかく多くのユーザーがアクセスしてくれても、最終的なゴールである「お問い合わせ」や「資料請求」につながらなければ、ビジネスの成果にはなりません。

アクセスを成果に変えるための最終仕上げが、この「導線改善」です。専門的にはCRO(Conversion Rate Optimization:コンバージョン率最適化)と呼ばれます。

アクセスを成果に変える最終仕上げ

ユーザーがサイト内で迷子にならず、スムーズに目的のアクション(コンバージョン)を起こせるように、道筋を整備してあげる作業です。

チェックすべきポイント

📱 ① CTA(Call To Action)は分かりやすいか?

CTAとは、「お問い合わせはこちら」、「資料請求」、「無料相談を予約する」といった、ユーザーに行動を促すボタンやリンクのことです。

・目立つ色やデザインになっているか?
・クリックしたくなるような文言か?
 (例:「料金を見る」→「料金プランを詳しく見る」)
・適切な場所に設置されているか?
 (記事の最後だけでなく、途中にも設置する)
📝 ② お問い合わせフォームは入力しやすいか?

フォームの入力が面倒だと、ユーザーは途中で離脱してしまいます。

  • 入力項目は必要最小限になっているか?
    (住所や電話番号は後から聞いても良い場合も)
  • 「入力必須」項目が多すぎないか?
  • エラー表示は分かりやすいか?
  • スマートフォンの小さな画面でも入力しやすいか?
🚀 ③ スムーズなアクションを妨げる要素はないか?
  • 電話番号はタップするだけで発信できるようになっているか?(スマホ)
  • 各ページの分かりやすい場所に、常にお問い合わせへのリンクが表示されているか?
  • ページの読み込み速度が遅くないか?

これらのポイントを定期的に見直し、A/Bテスト(2つのパターンを比較してどちらが良い結果かを試すこと)などを行いながら、少しずつ改善を重ねていくことがコンバージョン率の向上につながります。

まとめ:ホームページは「作ってから」が本当のスタート

今回は、ホームページ制作後の運用がいかに重要であるか、そして具体的な5つのステップについて詳しく解説しました。

1
コンテンツの定期的な更新と追加
2
アクセス解析で現状を正しく把握する
3
継続的なSEO対策で検索順位を育てる
4
SNSやメールマガジンとの連携で集客経路を増やす
5
問い合わせにつながる導線の見直しと改善(CRO)

🎯 重要なポイント

ホームページは完成した瞬間がゴールではありません。そこからどう育て、活用していくかでその価値は天と地ほど変わります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは「月に1本のブログ更新」や「月に1度のアクセス解析チェック」など、できることから始めてみてください。

その小さな一歩の積み重ねが、一年後、二年後には、あなたのビジネスを力強く支える、かけがえのない資産となっているはずです。

 

📞 ホームページ制作でお困りの方はホームページドットコムへご相談ください。

ホームページドットコム」は、ただ制作して終わりではなく、公開後の運用までを見据えた成果の出るホームページ制作を得意としております。今回ご紹介したような運用方法について、「リソースが足りない」、「何から手をつければいいか分からない」といったお悩みをお持ちのお客様には、運用サポートプランもご用意しております。

無料相談も承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。