目次
中小企業がホームページ制作に利用できる補助金や助成金について、詳しく解説します。これを読めば、どの補助金が最適かが分かります。
ホームページ制作に使える補助金・助成金とは?
ホームページ制作を考えている中小企業にとって、補助金や助成金の活用は大きな助けとなります。これらの制度は、企業のデジタル化を推進し、競争力を高めるために設けられています。一般的には、IT導入補助金、助小規模事業者持続特化補助金、入事業再構築補助金、ものづくり補助金、その他にも各地方自治体には独自の補助金制度があります。
各補助金には、それぞれ異なる対象経費や対象者、補助額が設定されており、企業のニーズや状況に応じて最適なものを選ぶことが重要です。以下では、主要な補助金について詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
企業のデジタル活用を促す「IT導入補助金」
IT導入補助金は、中小企業や小規模事業者がITツールを導入する際に利用できる補助金です。
この補助金の対象経費には、ソフトウェアの購入費用やクラウドサービスの利用料金、さらにはホームページ制作費用も含まれます。 こちらはホームページを作成するだけでは対象外になってしまうため、売上・成果に直接つながるITシステムを導入する必要があります。
補助金の交付決定までは、補助を受けたい事業について発注・契約、支払などを行えません。
助IT導入補助金は、導入するITツールを決めたうえで、導入先の事業者とともに申請します。
交付が決定後には、あらかじめ申請したITツールを導入して補助を受けた事業を実施しましょう。
期日までに事業実施報告書を作成・提出すると、その結果を見て補助金額が決められます。
交付手続きを経て補助金を受け取ってから事業実施効果の報告書の提出が必要です。
対象者は、日本国内に本社を有する中小企業や小規模事業者であり、特にITツールの導入を通じて業務効率化や売上向上を目指す企業が対象です。
補助額は、導入するITツールの種類や規模によって異なりますが、一般的には費用の最大75%が支給されます。
IT導入補助金の対象となる業種と規模は以下の通りです。
業種 | 資本金 | 従業員数(常勤) |
製造業、建設業、運輸業 | 1億円以下 | 20人以下 |
卸売業 | 1億円以下 | 5人以下 |
サービス業 | 1億円以下 | 5人以下(宿泊業・娯楽業は20人以下) |
小売業 | 1億円以下 | 5人以下 |
ゴム製品製造業 | 1億円以下 | 20人以下 |
ソフトウェア業又は情報処理サービス業 | 1億円以下 | 20人以下 |
旅館業 | 1億円以下 | 20人以下 |
IT導入補助金の補助額は、申請類型によって変動します。補助率と補助額の一覧は以下の通りです。
類型 | 補助率 | 補助額の上限 | 特徴 |
通常枠 | 1/2〜4/5 | ーーー | 幅広いITツールが対象、中小企業向けの一般的な枠 |
インボイス対応類型 | 3/4〜4/5 | ーーー | インボイスに対応したITツール導入を支援、補助率が高い |
基盤導入類型 | 2/3 | 3,000万円 | 基盤となるITシステムの導入を支援、大規模な投資に対応 |
IT導入補助金を活用することで、企業は初期費用を抑えつつ最新のITツールを導入しやすくなります。これにより、業務効率化や売上向上を実現しやすくなるため、積極的に活用を検討してみてください。
零細企業を補助する「小規模事業者持続化補助金」
小規模事業者持続化補助金は、零細企業や個人事業主が事業を持続・発展させるための補助金です。 この補助金の対象経費には、ホームページ制作費用や広告宣伝費、設備導入費などが含まれます。対象者は、従業員数が20人以下(商業・サービス業の場合は5人以下)の小規模事業者や個人事業主です。 特に、地域密着型の事業を展開している企業が対象となります。補助額は、通常の場合で50万円まで、特例措置が適用される場合はさらに増額されることもあります。
小規模事業者持続化補助金は、零細企業や個人事業主が事業を持続・発展させるための補助金です。 この補助金の対象経費には、ホームページ制作費用や広告宣伝費、設備導入費などが含まれます。 対象者は、従業員数が20人以下(商業・サービス業の場合は5人以下)の小規模事業者や個人事業主です。 特に、地域密着型の事業を展開している企業が対象となります。補助額は、通常の場合で50万円まで、特例措置が適用される場合はさらに増額されることもあります。 小規模事業者持続化補助金を活用することで、少ないリソースで効率的に事業を拡大することが可能となります。 ホームページ制作を通じて新たな顧客を獲得し、売上を向上させるために、この補助金の活用を検討してみてください。 こちらの補助金を利用するためには、商工会議所の指導をうけながら補助事業計画書や経営計画書を作成しましょう。
コロナ禍の中小企業を支援する「事業再構築補助金」
事業再構築補助金は、新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業が事業の再構築を図るための補助金です。 この補助金の対象経費には、新しい事業を始めるための設備投資費用やホームページ制作費用が含まれます。 対象者は、コロナ禍で売上が一定以上減少した中小企業や個人事業主であり、新たな事業分野への転換や業態の転換を図る企業が対象です。 補助額は、企業の規模や計画内容によって異なりますが、通常の場合で100万円から6,000万円までが支給されます。
申請枠 | 補助率 | 補助額の上限 | 特徴 |
成長分野進出枠(通常類型) | 1/2 | --- | 新規事業への進出や既存事業の高度化を支援 |
成長分野進出枠(GX進出類型) | 1/2 | --- | GX(グリーントランスフォーメーション)関連の事業を支援 |
コロナ回復加速化枠(通常類型) | 1/2 | --- | コロナ禍からの回復を支援 |
コロナ回復加速化枠(最低賃金類型) | 3/4 | --- | 最低賃金引上げに対応するための事業を支援 |
事業再構築補助金を活用することで、企業はコロナ禍からの回復を図りつつ、新たなビジネスチャンスを掴むことが可能となります。ホームページ制作を通じて新たな顧客層にアプローチするためにも、この補助金の活用を検討してみてください。
ものづくり補助金
国の中小企業庁が支給している「ものづくり補助金」は、商品・サービスの開発や向上のための設備投資を支援する補助金です。中小企業、小規模事業者が対象で、補助金額は100~1000万円となっています。ものづくり補助金は大きく分けると「一般型」「グローバル展開型」の2種類です。一般型はさらに「通常枠」「回復型賃上げ・雇用拡大枠」「デジタル枠」「グリーン枠」の4種類があります。通常枠で申請する場合、中小企業で経費の2分の1、小規模事業者で3分の2までを補助してもらうことが可能です。ただし、パソコンといった日常業務でも使用しているもの以外の設備に対して、単価50万円以上を投資しなければなりません。これは補助金とは別に支払う必要がある費用なので、ものづくり補助金を利用したい場合は少なくとも50万円以上の投資が可能であるかを考慮する必要があります。
ものづくり補助金は電子申請を行うため、さまざまな行政手続きをするサイトにログインできる共通IDであるGビズIDを取得したうえで事業計画書の作成・提出をしましょう。中小企業庁が提出された書類をもとに補助金の対象かどうかなどの確認、採択審査を行います。審査に通ったら対象事業を実施、期日までに実績報告書を提出、中小企業庁による最終審査が行われ、補助金が支給されるという流れです。
地方自治体の補助金
地方自治体によりますが、事業者のホームページ作成やリニューアルにかかる費用の補助を行っているケースがあります。ただ、交付される条件や対象事業、補助金額、申請方法などは全国で統一されているわけではないため、事業の拠点がある自治体で情報確認が必要です。例えば、東京では新宿区が「おもてなし店舗支援事業補助金」、中央区が「中小企業ホームページ作成費補助金」、江戸川区が「販路拡大支援事業助成金」といった補助金を用意しています。そのほか、練馬区、港区、江東区、豊島区、足立区、葛飾区もホームページ作成に利用可能な補助金があるので問い合わせてみましょう。
地方自治体の補助金は事業計画書などの作成が不要な場合があるので利用しやすいといえます。ただ、国から交付される補助金額と比較すると少なめで、相場は数万~数十万円です。
補助金に関連した3つの注意点
申請しても必ず採択されるわけではない
国や自治体などに補助金の申請をしても、必ずしも採択されるわけではありません。 実際、IT補助金の「交付決定事業者一覧」を見ると、デジタル化基盤導入枠が83%程度であるのに対し、通常枠で交付されている事業者は40~50%前後となっています。 これはそれぞれの補助金にあらかじめ予算があるからです。そのため、募集枠以上の応募数があった場合などは、採択される確率がその分低くなってしまいます。 応募数は予測するのが困難なので、補助金を利用できなかった場合の対策も考慮しておくほうがよいでしょう。
規定に沿って不備がないように申請する
補助金の申請をする際には必要書類をすべて準備し、不備がないように記載しなければなりません。また、オンラインで提出したり、商工会議所を経由したりする提出方法についてもチェックしておきましょう。オンライン申請をするにはGビズIDが必要なので、あらかじめアカウントを取得しておくのがおすすめです。さらに、それぞれの補助金は申請から交付までの流れが記載されているので、スムーズに申請できるようにスケジュール管理をしておくことも重要ポイントといえます。
後払いのため予算はしっかり確保しておく
各補助金の流れを見るとわかりますが、支給されるまでには一定期間がかかります。補助金のほとんどが実績報告書の提出が必要だからです。つまり、ホームページ作成の費用は先に自社で負担しなければなりません。対象となる事業をスタートさせる前に必要な金額を把握し、予算をきちんと準備しておきましょう。
まとめ
れホームページ制作に使える主な補助金として、IT導入補助金、小規模事業者持続補助金、事業再構築補助金の3つをご紹介しました。それぞれ対象経費や対象者、補助額が異なるため、企業の状況に応じて最適なものを選ぶことが重要です。
補助金を活用することで、初期費用を抑えつつ効果的にホームページを制作し、競争力を高めることができます。しかし、補助金の申請には注意点も多く、計画書の作成や書類の準備を丁寧に行うことが求められます。
各種補助金はホームページ作成の費用負担を軽減するために役立ちます。しかし、申請すれば100%支給されるわけではないので、万が一申請が却下された場合の対策をたてておかなければなりません。
費用を少しでも抑えるコツは、実績があり、低予算で請け負ってもらえる業者を見つけておくことです。「HOME PAGE.com」はこだわりの品質で、費用を抑えて依頼できます。まずはホームページ作成について気軽に問い合わせてみてください。