2024.10.15

ホームページ制作の流れと各工程の内容とは?制作会社を選ぶポイントも解説

目次

ホームページ制作は、Webマーケティングの重要な手段のひとつです。ホームページ制作は制作会社に外注するケースが多いですが、宣伝効果を高めるためには、依頼する側でも、準備から公開までの流れを把握しておくことが重要です。
この記事では一般的な制作の流れや、かかる期間の目安、制作会社を選ぶポイントなどを解説します。

ホームページ制作の一般的な流れ

ホームページ制作の流れは、制作会社や作成するサイトの内容によって異なります。ここでは一般的な流れについて解説します。

目的を明確にする

まずは、社内でホームページ制作の目的を明確にする必要があります。例えば、サービスや商品の認知向上、売上向上、潜在顧客から見込み顧客への育成(リードナーチャリング)などが挙げられます。
目的を明確にすることで、ホームページ制作にあたってやるべきことを明確化することが可能です。反対に、目的があいまいなままにしておくと、ホームページの方向性が定まらず、成果を出しにくくなります。
さらに、目的を決めたら、効果測定の指標も設定しましょう。ホームページのPV数やCV率(訪問ユーザーのうちで何割が商品購入や会員登録に至ったかを示す割合)などの具体的な数値を決めることが大切です。

ターゲットを設定する

ホームページのターゲットを絞り、具体的なペルソナ像を設定することも重要です。「20代女性」などのあいまいなものではなく、名前、年齢、性別、職業、趣味などの多様な属性を決めましょう。
ペルソナを設定することで、ターゲットにとって分かりやすく意義のあるホームページが制作できます。また、Web制作チーム内でも認識のすり合わせをしやすく、制作進行を進めやすくなります。
申込や問合せ、購入といったターゲットのニーズをスムーズに満たすための訪問経路・CV(コンバージョン)導線設計にも効果的です。

制作会社の選定・発注

ホームページ制作の目的やイメージのほか、予算や納期も決めておきましょう。
予算には、制作会社に支払う費用だけではなく、Webサイト関連サービス(アクセス解析サービス・マーケティングツール・CMSパッケージなど)の導入費用、サーバーやドメインなどの年間利用費用も含まれます。
また、制作会社は一社でいきなり決めるのではなく、複数をピックアップして相談し、提案と見積もりを受けてから検討します。各社の提案内容や見積書を比較検討し、自社の要望や予算感にあったところを選びましょう。

調査と分析

ホームページ企画の調査・分析は、依頼した制作会社の担当者と共同で進めます。
制作会社主導で綿密なヒアリングを実施し、企画の土台を固めていきます。加えて、マーケットや競合の調査も行い、結果を踏まえてサイトのコンセプトを決定します。
コンセプトとは、コンテンツや構造設計、デザインなど、ホームページ制作の基本指針となる重要なものです。
コンセプトが決まったら、Webサイトの要件定義書を作成します。要件定義書には、Webサイトの概要、制作要件とシステム要件、課題、スケジュール、制作体制など、より具体的な要素を盛り込みます。

サイトの設計

ホームページに必要なページ(コンテンツ)を決めて、UI/UXの設計を行います。UIは操作性やデザインの視認性を意味し、UXはユーザーが商品やサービスを通じて得る体験全般を指します。そのため、UIはUXの一部に含まれています。
UI/UXの最適化は、ユーザーがホームページ上でニーズを円滑に満たすために必要です。さらに、ユーザーが商品購入・会員登録を行う確率の向上や、ユーザーのページからの離脱防止にもつながります。
サイト設計時には、サイト全体の設計図であるサイトマップや、ページレイアウトを記載したワイヤーフレームも併せて作成します。

デザインの設計

UI/UX設計が完了したら、ホームページのビジュアル要素を定義したデザインコンセプトを決定します。
具体的には、ホームページに利用するフォントやカラーパレット、レイアウト、画像素材、テキストなどが挙げられます。さらに、テキストには、トーンや文体、表記ルールなどのレギュレーション整備も必要です。
デザインコンセプトが決まったら、制作会社に写真や画像素材などを提供しましょう。制作会社がデザインコンセプトに沿ってコンテンツやデザインを作成するので、成果物を確認し、問題がなければ制作を進めます。

コーディング・システム開発。実装

プログラミング言語を用いたシステム開発を進め、Webサイトを実装していきます。
システム開発は「フロントエンド」部分と「バックエンド」部分に分かれます。「フロントエンド」は、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を使って、ユーザーが直接見ることができるビジュアルを調整する工程です。一方、「バックエンド」は、ユーザーが見ることができないWebサイトのプログラムを構築する作業で、サーバーや社内システムとの連携などのインフラ部分の設計が重要です。

実装が完了したら、公開前にホームページのコンテンツが正しく表示されているかテストを実施し、必要に応じて修正します。また、ページの動作のチェックや、各ブラウザでの表示確認も行います。

サイトの公開

動作チェックで問題がなければ、リリース作業を実施して公開します。
公開後も表示や動作の確認をし、問題があればすぐに修正対応を行います。公開が完了したら、Googleの検索エンジンにホームページ公開を知らせましょう。こちらはサーチコンソール経由で簡単に実施可能です。
さらに、SNSやメルマガ、必要に応じてプレスリリースも使ってホームページを公開したことを告知します。

リリース後は、アクセス状況やCVR(コンバージョン達成率)の分析を行い、システムの微調整やコンテンツの更新を継続的に行いましょう。また、アクセス解析ツールの導入など、Webサイトの保守運用を行う体制も事前に構築しておく必要があります。

ホームページ制作にかかる期間の目安

ホームページ制作にかかる期間は、どの程度の規模のホームページを想定しているか、制作物のチェックや戻しがスムーズに行われるかどうかによって異なります。
一般的には、15~30ページほどの規模のコーポレートサイトで2~3カ月が目安です。依頼準備から発注までに2~3週間、制作会社が設計から公開までに1カ月半~2カ月ほどかかります。
一方、100ページ以上の内容や、会員登録・決済機能などのシステム導入が必要な大規模なサイトは半年かかることもあります。

また、人気の制作会社では直近のスケジュールは埋まっている場合が多く、急いで制作しようとするとスケジュールに空きのある制作会社の中から選んで発注せざるを得ません。発注の段階から余裕のあるスケジュールを立てましょう。

ホームページは制作後の運用が大事

ホームページは作って終わりではありません。宣伝効果を最大化するには、ホームページを作成してからの運用が非常に重要です。
ホームページは常に最新の情報を提供する必要があります。定期的に更新することで、訪問者にとって有益で信頼性の高いサイトとして認識されることができます。
また、サイト分析を定期的に実施し、改善を行うことも重要です。SEO対策やSNSなどの集客施策も実施することが必要です。自社で難しい場合は、制作会社に相談してみる方法もあります。発注時に、集客サポートも行っている制作会社を選ぶのもひとつの方法です。

ホームページ制作会社を選ぶポイント

ホームページ制作会社を選ぶ際のポイントには、得意分野、実績、担当者との相性、フォロー体制などが挙げられます。
制作会社にはそれぞれ得意とするジャンルがあるので、依頼したいサイトのジャンルが任せられるか確認する必要があります。また、Webサイト企画やリサーチにも参画してくれるか、自社の経営課題も踏まえた提案をしてくれるかも重要です。

さらに、どの程度の実績があるかも大切です。数だけでなく、自社と同業種や同業界の実績や、依頼したいサイトと同じような要件の実績があるかを確認することが大切です。
また、担当者との相性も重要なポイントです。円滑なコミュニケーションができる担当者との出会いが、質の高いホームページの制作につながることもあるでしょう。

一般的な流れを理解してホームページ制作に取り掛かろう

ホームページを制作する際は、まず自社の目的やターゲットを明確にしてから、制作会社に依頼しましょう。制作会社を選ぶ際には、実績や得意分野、担当者との相性が基準となります。
ホームページ.com」は、これまでに10,000社以上の作成実績があり、訪問提案・オンライン相談が無料、初期設定費用も0円で、アフターフォローも充実しています。初めてホームページ制作を依頼する場合でも、安心して利用できるでしょう。